Column

New Scissor ~ ブラント シザー ~

久しぶりにハサミを購入しました。

 

以前「Cut Scissors」のコラムでも触れましたが、前々から自分の右腕にしっくりくるハサミをずっと探しておりました。

 

アシスタント時代からハサミの使い方がブレないように、とメインのシザーはメガネ型のタイプを使用してきましたが、今回も購入ギリギリまではメガネ型のつもりでいたのに、最後になって買うつもりだったハサミのタイプ違いを購入することにしました。

 

春はいろんな意味で改革や冒険、変更をしてみたくなる季節だと思います。

 

私のハサミ選びの基準には「高額」であったり「ブランド」という名のネームバリューなどはありません。

 

ハサミの変更はカットスタイルの多様化などで、手が小さい私のハサミの開閉を楽にしたり、1本のハサミでいかようにも使える可能性を感じたから。

 

手が小さいゆえに、選べる幅が人より限られた分、自分の手に合ったものを長く使いたい。

 

ともあれ、色んなメーカーのハサミがある中での決め手はというと、以前からずっとハサミの研ぎをお願いしていたこと。

 

そしてそのメーカーさんと信頼関係が築けるかどうか。

 

ハサミの質はさることながら、こちらのメーカーさんは他社製のハサミを研ぎに出しても研いでくださる人でのばらつきを感じない事、

 

そしていつもいい状態で自分の手に返ってくること、そして仕事が早い。これが決め手でした。

 

だったらハサミもこちらで購入しよう、と前々から決めていました。

 

今まで使っていたハサミは10年以上の長い選手でした。

 

離れるのは忍びないのですが、刃が薄くなり、カットの役目を終えたハサミさんのその後はコットンを切ったりして「その次」の仕事がちゃんと待っています。MUSHROOMでいうところの「Re」のカタチです。

 

私の新たな右腕となったハサミ共々、よろしくお願いいたします。