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マキタのきほん vol.4 ~ 陰陽 ① ~

人の体は食べた物でできています。そしてそれは季節にも関わりがあり、それに伴って欲するものも変わり、感じることも変わり、惹かれるものにも影響を及ぼします。春夏秋冬があり、それに伴う植物や野菜があり、調理法がある。食べることに至るまで様々なプロセスがあって方法があり、使う調味料もさまざま。「食べる」といった事柄だけでも多くの結びつきと影響するものがあるのですが、「体の欲求=食べたもの」のように、引き合う関係を一般的に「陰陽」と呼んでいます。体の状態が陽性に傾いていたなら、陰性の食べ物や飲み物が欲しくなる、といったような感じでしょうか。また性別でいうと男性は陽性、女性は陰性なので、違った性別同士が惹かれあいます。「陰」とは主に円を例えにすると「中心から外へ」向かう作用のことで、ゆるむ、ひろがる、膨らむ、(上に)伸びる、上昇する、薄い、柔らかい、女性性などといった性質のことを指します。また「陽」とは円を例えにすると「外側から内に(中心に)」向かう作用のことで、引き締まる、縮む、集まる、下降する、濃い、硬い、男性性といった、「陰」とは逆の性質となります。「陰」と「陽」はそれぞれ求めるもの、作用が逆になるため、相互のバランスがうまく取れているとあらゆる面で「メリハリ」の利いた、愉快で健康的な人生を創造できるようになります(注1)。vol.3で触れた、「もっとも主人に分かりやすい反応がでた」こと。これも食の陰陽のバランスが変わったため見た目に変化が表れたのです。食べ物でいう陰陽で「植物性」は陰性、「動物性」は陽性になるのですが、元々筋肉質な主人は肉食を好み「とにかく肉もしくは魚が欲しい」という動物性食だった為、硬く締まった体つきだったのですが、それをよりライトな植物性食へとシフトしたのです。するとどうなるのか。締まった体がゆるみ、伸びて、硬く締まった見た目が柔らかくなったのです。では時を同じくして私はどうだったのか。人から言われるよりも、自身が一番確実な変化を感じていました。元々小さく骨ばった尖った耳だったのがふっくらと大きくなり、立っていた耳の感じが首筋に向かうラインに沿うようになったのです。それと共に並びの悪かった歯の位置がキレイに整ってきたのです。私はより玄米を好んで食べていたのですが、よく噛むようになると骨格がみるみる変化していきました。続きは別の号にて。

 

 

 

(注1)自身の受講していたマクロビオティック教材のテキストより引用。